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2006年 05月 31日
「エマ」7巻 森薫
久々に早く帰れたので気合入れて感想を書こうと思ったら 長くなりすぎたので分けます。 四十四話 「曙光」 2ページ目のエマの下着姿にやられました。 身包み剥がされちゃって可哀想に。 足音に気付いて眉間にしわを寄せる顔も良いです。 モニカ姉さま気合入りすぎです。 両頬平手打ちとはやる事が違います。 久々にインド服?のハキムが登場しました。 個人的には燕尾服の方が好きです。女の子は別。 「Sequel」はモニカ姉さまの百面相とそれにヒキ気味の グレイスさんがいい感じです。 四十五話 「新大陸」 海を見渡す丘で佇むエマに胸が痛くなります。 前回で「本当に連れてくのか?」ってセリフがあったので エマの「懐かしい景色」ってモノローグを見たときは まだイギリスなのかと一瞬勘違いしました。 なんかすぐ着いたような感じだけどこの頃のイギリス~アメリカ間て どのくらい日数掛かったのかなあ。 エマの自問自答 「好きだったから!!」「嬉しかったから」 「想う人に想われるのが嬉しかった」「想う人に想いを伝えられるのが嬉しかった」 の下りはこっちまで泣きそうになりました。 自分の好きな人に好かれるってのは本当に嬉しいですよね。 実際には好きな人にはなかなか好かれないものなので。 エマがハンカチ取り出したから、捨てちゃうのかと心配しましたが髪の毛か。 さすがにハンカチはなあ。ここでケリーさんが出てくるとは意外でした。 正直この時代のアメリカに関する知識が無いので 茫然自失のところを悪党にからまれてマワされて闇の世界に生きるか ブロードウェイで踊り子になるかぐらいしか思いつかなかったので ちゃんと働いて生きてこうとする姿には脱帽でした。 そういえばもともと貧しい暮らしをしてたんだもんな、度胸座ってるわ。 エレノアには同じことは出来ないだろうなあ。いや出来なくても問題無いけどさ。 冒頭で1人で佇んでいた丘が、ラストのページでは エマが立ち去り日が暮れて誰もいなくなっている。うまいなあ。 「Sequel」は仕事を探してるエマに毛布を貸してあげようとする御婦人たち。 よそ者に対して意外と親切なんだなあ。エマ本当に野宿するんだと驚いた。 四十六話 「手に手を」 アメリカ上陸後、何日経ったんでしょうか。 しっかり仕事してますね。果物のヘタ取ってんのかな。 エマが坊ちゃまを見つけて逃げ出す「わっ」のコマ、 「コミダス」のインタビューに寄れば籠持ったオバちゃんがメイドだそうですが わかんねー・・・。普通に分からんよ。普通に雑踏に紛れてるよ。 しかし見つかるの早かったですね。しばらく引っ張ると思ってたので ちょっと拍子抜けではありました。坊ちゃまの財力のおかげでしょうか。 逃げるエマ!追う坊ちゃま!! あのエマの髪がほどけて振り向くシーン、神懸かってると思います。 これがこの巻で一番印象に残りました。描いてる方も楽しかったんではないでしょうか。 逃げてることも忘れて走りよるエマ。最初の言葉が「ごめんなさい!」 なんていうかとてもエマらしいと思いました。 そういえばハキムは置いてきぼりでしたね。 多分読者の心からも置いてきぼりだったと思いますが。 エマの口から失踪のいきさつを知り、ホームズ先生に怒られそうな 勘違い推理で坊ちゃまお怒りです。 「どうして・・・自分で決めたとおりにできないんでしょう・・・・・・」と泣くエマ。 もらい泣き。私なんかいつもそれに自己嫌悪ですよ。ご飯食べ過ぎたりとか。 「あとは僕が何とかします」にセリフにあまり坊ちゃまに信用の無い私は ホントかよと心の中でつぶやきました。 ここで落としたシルクハットがこれからしばらく「Sequel」で活躍しますね。 ちょっとしたいい話です。 四十七話 「メルダース家のメイド」 ところ変わってメルダース家。ターシャの気の抜けっぷりに エマが大事な存在だったんだなあと知ります。1人で朝起きれるくらいに。 ポリーのいいアイデア、「おたんこナース」の似鳥と同じことしてます。 見事に裏目に出てましたが早々に諦めたところが、 脚に「一番痛い注射」打った似鳥より賢かった気がします。 メイドさんの仕事っぷりっはいいですなあ。一仕事してからご飯食べるんだね。 お腹すきそう。 銀器を磨く男衆。エプロンがキュートです。 モミアゲの人、結構好きだったのでサイン会のとき この人にするか迷ったんですが名前が思い出せなかった。 7巻を見返しても名前出てこなかったし。今更ですがハンスですね。 エマが帰ってきた事を知って駆け出すターシャ。 なんか5巻で坊ちゃまを見つけて走っていったエマを思い出しました。 アルマもポリーもダッシュ。 エマちょっとしか勤めてなかったのに結構慕われてたんだねえ。 戻ってきてまた働くと思ってたので、辞めるとは寝耳に水でございました。 エマとドロテア奥様、女だけの話。エマが「奥様にしか頼めない」と言ったとき 奥様の眉毛が釣りあがったのでなんか怒らせたのか、 ヤバイ展開なんじゃないかと心配になりました。 もう出てこないんじゃないかと思われていたメルダース家の子供達が登場したのは 嬉しかった。エーリヒ可愛い。彼のリスが「テオ」でしたが同じ頃 「きみはペット」でモモのルームメイトが「テオ」だったのでどうもだぶります。 エマに涙目で握手を求めるターシャ、寂しいんだろうなあ。 でも幸せになって欲しいって顔してる気がします。 「Sequel」の帽子屋、「ロック&カンパニー ハッターズ」でいいのか? 今でもあるのかな。有名店ぽいけど。 長い・・・それにしてもすごい人でなんか無性に恥ずかしいです。 部屋着でコンビニ行ったら会社に人にあっちゃった、みたいな恥ずかしさ。 ▲
by gis-uk
| 2006-05-31 01:44
2006年 05月 30日
なんでしょうか。
アクセス数が跳ね上がっていてぶっとびました。 どこにもTB、リンクしてないここでこんなんなんだから 他はもっと凄いことになってるんでしょうね。 それだけ森薫さんの注目度が高いということでしょうか。 喜ばしい限りです。 列に並んでいるときもこの中でサイト持ってる人 多いんだろうなあーと思ってましたが至るところで レポがアップされてるのを見るとやっぱりかーって感じです。 キャラクターはエマが一番人気の様子。 やっぱりなあ。最後だし。 まあ、フレデリックさんに後悔は無いけれども。 皆さん、お疲れ様でした。 追記) レポ巡ろうとしたらRinRIn王国さんの 『エマ』第7巻刊行記念 森薫さんサイン会Link集に リンクされてました。普通にビックリした。 どおりで多いわけだ。 自分でググっても出てこないのに謎だと思ってたんですが。 ▲
by gis-uk
| 2006-05-30 00:39
| Comic
2006年 05月 29日
「エマ」7巻 発売記念のサイン会が
丸善本店で行われたので行ってきました。 森さんのサイン会は5巻発売時の吉祥寺ブックスローエに続き2回目。 今回も発売前からやるだろうと予測して「コミックビーム」のサイトなんかを チェックしてたのに、最初に知ったのは大手ニュースサイトさんだったので驚きました。 情報早いなあ。有難うございます。ゴルゴ31さん。 14:00開始で13:30に着いたのに既に4、50人位並んでました。 ブックスローエの時は、おっさんが多い印象でしたが 今回は女性も結構いたように思いました。 それからひたすら待って2時間、ようやく順番がまわって来ました。 前にも見てますけど御本人はあの自画像とはかけ離れた綺麗な方です。 この小柄な体であの気合の入った漫画を描いてるんだなーと感動します。 髪の毛の感じがエマに似てます。 去年と同様、森さんの御好意でキャラクターを1人描いてくれるという事だったので 私はフレデリックさんをお願いしました。 ![]() 担当さん?と森さんの 「(キャラクター)忘れてない?」 「忘れるパーツがありませんよね。」 の会話にマニアックだったかと心配になりました。 いやいいじゃん。フレデリック! この人のおかげでモニカ姉さまが大好きになりました。 これもおなじみのペーパー。 ![]() 中は近況なんかの漫画になってます。 ときめいたのが裏。 ![]() み、見慣れねーーー!制服ですよ。 森さんのヴィクトリア時代への尋常ならざる愛がにじみ出た メイド漫画が大好きなので現代ものはどうなのかしらと 思ってましたが、結構見てみたくなりました。 丸善といえば久世番子さんがサイン会をやったところでもあり そのときの漫画が書籍コーナーに飾ってあったりしましたが そのせいなのか後の女の子がハチさんに見えてしまいました。 メガネにショート。やっぱりメガネは外せないのか。 終わった後は書籍コーナーで近場で見つけられなかった本を買い込み 朝も昼も食べてなかったのでコーヒー飲んで帰りました。 もー待ってる間に足は痛いわ、腰は痛いわで こんな事ファンじゃなきゃ絶対やらない、家で寝ていたいと思いました。 基本ヒッキーですので。 スズキトモユさんの「コミダス」でインタビューが載ってました。 「森薫インタビューその1 『エマ』完結~そして外伝へ」 外伝の内容に触れられていますが ケリーさんの若い頃の話がメチャクチャ楽しみだったりします。 クリスタルパレスだというし。 ネタ外伝というのも珍しいですね。 ホームズ、ポワロが大好きだったのでヴィクトリア時代も好きなのです。 いやー楽しみ。 ちなみに吉祥寺のときはヴァイオレットさんをお願いしました。 この人のエロさが大好き。 ![]() こう見ると顔がちょっと違うな。なんか美人になってる。 ▲
by gis-uk
| 2006-05-29 00:16
| Comic
2006年 05月 26日
今日は自分以外、業者さんの接待に御呼ばれでした。
自分で断ったからそれはいいんだけど 何故1人で残業なのか・・・ 肉に浮かれる皆さんを 「狂牛病にかかって死んだらいいよ」と 呪いの言葉で送り出したのでさぞかし堪能したことと思います。 それはいいよ。 いいんだけど 今日「エマ」の発売日な訳で。 本屋閉まっちゃうじゃん。 もし売り切れてたら本気で呪ってやると決意してましたが さすが5,6巻の売り切れで学習したのか閉店間際でも残ってました。 とりあえず一読はしたけれど・・・ なんかもう読めたことに満足。 もうヤバイっす。 感想はまたゆっくり書きます。 とりあえずこの素晴らしい世界を創ってくれた森さんにGJ! 本当に有難うございます。 日曜のサイン会は無事予約できたので 楽しみにしております。 ▲
by gis-uk
| 2006-05-26 01:59
2006年 05月 26日
『家族八景』 筒井 康隆
![]() テレパスの力のため、お手伝いさんとして 各地を転々とする火田七瀬。 彼女が出会った8つの家族の話。 人の心が読めてしまう超能力・テレパス。 そんな能力を持ってたらそりゃ正常な人間関係なんて築けないよな。 世の中には知らない方がいい事が多いしね。 人間なんか信用できなくなっちゃいますよね。 しかしながら・・・ ・・・・・・嫌なら読まなきゃいいんじゃね? と突っ込みたくて仕方がありませんでした。 七瀬は「掛け金をはずす」事でテレパスの力を発動するわけで 「掛け金をはず」さなきゃ普通の人なわけじゃないですか。 わざわざ他人の家に住み込んで、 家人の心の中を覗くなんて悪趣味極まりないと思うんですけど。 「定住できないからお手伝いさんとして転々」と言うけど 「人と距離を持つ」であろう超能力者が 「他人の家に居候」っていうのはどうも矛盾しているように感じる。 そもそも「周囲の人間に知られる恐れ」って言う時点で 「人の心を読む」事に罪悪感も無い、やめる気も無いって事ですよね。 本当に知られたくないのなら山奥にでも住めば良いんであって 他人と関わりは絶ちたくないわけだ。 「人の心は読む」「でも知られたくない」のは随分図々しい。 努力もしないで、他人にばかり多くを求める奴は どこの世界でだって嫌われるんだよ。 超能力者以前の話だと思うんだ。 さも世の中の家庭は欺瞞に満ちているかのように言うけど 家庭に限らず世の中嘘ばっかりだから。 嘘があるから皆幸せに暮らせてるんだよ。 大体世の中こんな冷え切った家庭ばかりじゃないと思うけど。 どっちかというと七瀬が来た事で、破綻した、迷惑をこうむった家庭が多い。 お前の方がとんだ疫病神だっつーの。 「水蜜桃」でのおっさんは確かに七瀬に劣情を抱いて なおかつ実行しようとした。それは卑劣。最悪。 でもだからって精神まで崩壊させるこたねーじゃねーか。 自分の保身のためにだよ?中途半端は良くないって。 大体、おっさんの計画を前もって知ってたんだから逃げとけよ。 人1人壊してあー良かったで済むのかよ。 自分だけ助かればいいんですか。 あんたの蜘蛛の糸は絶対切れる。確実。 「紅蓮菩薩」では余計な口出しから母親と子供死んでるしね。 っていうかこれ確信犯だよね。 この女が何かやるってわかってて言ったよね。 アンタ一体何がしたいわけ。 こんな愉快犯は魔監獄にでも監禁しとけよ。 顔剥ぎソフィーなんかよりよっぽどタチ悪いわ。 「芝生は緑」では2組の夫婦に横槍入れて様子を見るのを 「人間探求精神」とか言っちゃってるしね。 お嬢さん、頭を怪我していませんか? 作品への文句じゃ無くて七瀬への文句。 もともと創作での「テレパシー」には疑問があって人がものを考えるとき ちゃんと文章でまとまってるわけじゃ無いと思うんですよね。 「鍵閉めたかな?」って心配するとき瞬時に 「鍵閉めた映像」を頭に浮かべるんじゃないかと思う。 でもその映像が見えたところで第3者には意味が分からない。 言葉が聞こえるとしても、他人が聞いて理解できるほど 理路整然ともの考えてる人ってそんないないと思うんだけど。 「鍵・・・」「戸棚の中・・・」「バス来る」「お昼何・・・」 と漫然と色んな事考えてる人のきれっぱしだけつかんでも理解できない。 流れで掴めたとしてもそれだけなら「勘のいい人」で済むと思う。 だからテレパシー能力者が出てくる漫画とかは不思議に思っちゃう。 七瀬も言葉として聞こえるけど、幾何学の精神世界を見たり 散らばったイメージを見たり、私の疑惑に対応してて そのあたりはなかなか興味深かったです。 ただ七瀬が腹ただしいだけ。 しっかし古本屋で見つけたとき嬉しくて『七瀬ふたたび』も 一緒に買っちゃったんだよな。 もうこれ以上七瀬にイラツきたくないんだけど。 ▲
by gis-uk
| 2006-05-26 01:48
| Book
2006年 05月 25日
『ぬしさまへ』 畠中恵
![]() 『しゃばげ』シリーズの第2弾。 背表紙のあらすじ 「きょうも元気に(?)寝込んでいる、若旦那」は 言い得て妙だと思いました。 中身は全6編の短編集となっています。 「ぬしさまへ」 長崎屋の手代であり若旦那のお世話役、仁吉の元に届いた 解読不能の懸想文から殺人事件へ。 江戸時代における火事ってのは 築きあげてきた全てを失ってしまう恐ろしいものだったんだなあと。 あの「にまっと笑った」と下りはぞっとしただけに つい突き飛ばしてしまった彼女には同情するなあ。 自分の中で必死にこらえてきたものが 表情ひとつで踏みにじられたようなものだもんな。 私がその立場でも許せないと思う。 「栄吉の菓子」 若旦那の幼馴染、栄吉は菓子屋の息子でありながら 絶望的な菓子を作ることで有名。 そんな彼の菓子でついに死人が出たと騒ぎになり 友人のために若旦那が事件を解決します。 憔悴する栄吉がすごい可哀想。 事件の真相はこれまた寂しい。 栄吉とご隠居はお互いの心の支えになっていたのに こんな風に終わらなきゃいけないなんてお金ってイヤだなあ。 「空のビードロ」 若旦那の義理の兄、松之助の働く東屋で猫殺し。 容疑者扱いて困っていると何故か優しいおかみの娘。 猫殺し犯の心の闇の深さも恐ろしかったですが 松之助の取り付く島の無い追い詰められっぷりが見てて痛々しい。 若旦那との差を恨めしく思っても無理の無い立場なのに まっとうに頑張っている松之助がなんだってこんな目に遭うのか。 全ての元凶の長崎屋の旦那が憎たらしく思えてきました。 心が破綻しそうなギリギリのところで救ってくれた若旦那。 相手にしてみれば、大した事じゃなくても 本人には代えがたい救いであることってありますね。 お節介気味の若旦那ですが、今回ばかりはよくやったと思いました。 「四布の布団」 仕立て違いの布団から泣き声が。 怒られる奉公人を心配して無駄についてく若旦那。 布団屋の主人も真面目に働いてるだけなのになあ。 一生懸命にやってても、周りとかみ合わなかったり 感じ方の違いで大きな溝になっていく。 どっちかっていうと主人に同情気味だ。 「仁吉の思い人」 オビの「手代の仁吉に恋人だってェ?」の文句は JAROに訴えたい気持ちになりました。 仁吉の片想いもさることながら、恋人の生まれ変わりを 待ち続ける吉野さんに心を打たれます。 100年、200年と待って一緒にいられるのは数年。 離れてはまた待ち続け、再会を心待ちにする。 そんな彼女を同じとき見守る仁吉と 気持ちに気付いていても触れる事の無い吉野さん。 1000年越しの三角関係だよ、切ないねえ。 吉野さんの正体はバレバレだったと思いますが そんなのどうでもいいほど素敵なものを見せてもらったと思います。 「虹を見し事」 普段と違う妖や店の様子から 若旦那が「これ夢だ」と決め付けるあたりが疑問でした。 いつも甘やかされて取り立てた不満も無いだろうと思っていた 若旦那の悩みはちょっと意外。 考えてみたら当たり前なんだけど。 少しずつ若旦那も成長してるんだなあ。 次作の『ねこのばば』はそこらへんも絡めた話になるのか。 続きが楽しみです。 ▲
by gis-uk
| 2006-05-25 02:21
| Book
2006年 05月 24日
本日めでたく訪問者1000。
8ヶ月でこの数字はいかに人目に触れてないかがよく分かります。 まあ本人は満足なのでこれからも地味に頑張ります。 「もやしもん」 3巻 石川雅之 本日発売。珍しくタイムリー。 3巻まで出揃った割に表紙に潔いほど統一感がありませんなあ。 そういや葵ちゃんと葉月ちゃんは一夜のアヤマチを犯してしまってたなあ。 すっかり忘れてたけど。 菌で見破られそうになるとはCSIもビックリだ。 っていうかあんなキワドイ格好で他に何があるんだ。呑気だな皆。 UFO研が持ち込んだ地球最強のボツリヌス菌。 白黒なのがなんだか不気味でいい感じ。 口からなんか出てるし。 こんな怖いのに美容のために顔に注射してる人がいるのもスゴイ話。 しわの無い樹先生恐すぎ。 ウジ入りチーズは平気で納豆はダメな 川浜がよく分かりません。 コーヒーの最高級品、コピ・ルアックは ジャコウネコの未消化で排泄されたコーヒー豆で 作られているそうです。 こないだ観たCSIで言ってました。 シュールストレミング体験記や動画は結構見ましたが どれもモノスゴイリアクションでした。 そこまでスゴイと一度くらい本物を拝んでみたいと 思ってしまうのが人情でしょうが 空輸できないとかでなかなか手に入らないものらしいですね。 まあ絶対後悔するだろうから、他人が食べてるのを 生で観てみたいです。なので 「愛読者を集めて「シュール・パーティ」したいなあ。」 by担当 ちょっと面白そうだと思いました。 実現しないかな。 欄外のシュール説明書のやる気の無さにウケました。 「はるか14」可愛すぎです。 長谷川さんにもこんな可憐な頃があったんだなあ。 許婚の龍太くんは根本的に勘違いしてますよね。 長谷川さんは自分の酔っ払いっぷりを「甘え癖」と表現し 猛烈なブーイングを買ってましたが 思い返せば自分とそっくりだと気付いて気が重くなりました。 今回一番驚いたのは「ノーベル賞」の話。 賞金はノーベルさんの遺産から出てるとは知りませんでした。 2001年時点で約670億円。 ノーベルすげえ!! これはノーベルさんの研究に今でも何らかの カタチでお金が支払われてるってことなんでしょうか。 じゃないといつか無くなっちゃうもんねえ。 ノーベルさんの子孫はいい迷惑かもしれませんが。 沖縄実習で蛍くんに似た金城さんが出てきましたが 他人のそら似で終わってました。 沖縄のおじいはいいなあ。 泡盛は好きじゃないけど、一番マシなのは 「琉球王朝」だと思ってます。 古酒はまろやかな分、飲みすぎて酔う気がする。 沖縄編でアザラシ(ジュゴン?)姿の川浜が出てきて 表紙の謎の生物の意味が分かりました。 オビ取ると、かもしまくりです。 全巻同様本の底にも菌。これ何菌だ? カバー下はシュールストレミングの写真とかもし漫画。 作者は菌関係のシンポジウムなどに出席したそうです。 確かに今までに無い菌漫画だし、 業界にはいい宣伝広告になるのかもしれませんね。 2巻を読んだとき「面白いけど方向性がよく分からない」と書いたけど 作者も答えられないそうです。 なので方向性とかメッセージ性とか考えないで 楽しむのが一番のようです。 6/13発売の「のだめカンタービレ」15巻もかもしてるそうで 楽しみがさらに増えました。 場所的にはのだめの部屋が有望な気がしますね。 こういう面白い漫画のリンクは是非もっとやって欲しいなあと思います。 ▲
by gis-uk
| 2006-05-24 01:25
| Comic
2006年 05月 23日
『ボートの三人男』 ジェローム・K・ジェローム 訳・丸谷才一
![]() 『犬は勘定に入れません』の元ネタとなった作品。 ジョージとハリスとぼく+犬のモンモランシーが 休暇にテムズ川にボートを漕ぎに行く。 そこで起こった出来事や 3人のくっだらないやり取りが愉快な小説。 なんとも説明しがたい小説なんですが。 これの前に読んだ翻訳ものがJ・ティプトリー・ジュニアだったから まず読みやすさに感動しました。 原作は1889年に出版されたものらしいですが、 古さを感じさせないこの楽しいノリは訳者の功績なんでしょうか。 3人の大人が皆自分勝手ですっとぼけていて こいつら本当馬鹿だなあと思いつつも憎めない謎の魅力があるようです。 犬のモンモランシーが薬缶と格闘したりいい味を出してます。 一番好きなのがジョージが早起きしすぎたエピソード。 9時には到着してなきゃいけないのに起きたら8時過ぎで慌てて用意して、 街の様子がおかしいなあと思いつつもダッシュで目的地に着いたら まだ3時だったという話。 こう書いても何が面白いんだかさっぱり分からないけど。 普通6時間も間違えないだろうって感じですが 霧深いイギリスならではなのかもしれません。 もともとユーモア小説になる予定じゃなかったそうで 頻繁に出てくるイギリスの地理や歴史の小話は なかなか面白かったです。 今までに読んだ事のないタイプの小説でこのグダグダ感が 良かったんですが、あと50ページ少なくても良かったかなあって気がします。 字も小さいので目が疲れるのと最後の方はちょっと飽きました。 ▲
by gis-uk
| 2006-05-23 00:44
| Book
2006年 05月 22日
『退屈姫君伝』 米村圭伍
![]() 以前から気になっていたので見つけたときに まとめ買いしてしまいました。 何故読んだ事もない人の本をまとめ買いしたのか、 といえば表紙の力でしょうか。 「しゃばげ」シリーズのカバー装画を描かれている 柴田ゆうさんの絵ならば中も面白いに違いない、と。 まあ後から気付いたんですけど。 そして結果的に間違っていなかった。 陸奥磐内藩五十万石の国主・西条綱道の溺愛する末娘・めだか姫に 突然振って沸いた結婚話。 別嬪ながらいたずら好きで嫁入りなど当分先と思われていためだか姫は ショックを受けつつも二万5千石の弱小風見藩にお嫁入り。 したはいいけど参勤交代で夫とは離れ離れ。 退屈しのぎに城を抜け出し、藩の六不思議の謎解きなどに精を出すうちに 陰謀に巻き込まれ・・・ 実は本格的な時代モノが苦手なので こういうポップなノリに仕上げてある小説は大好きです。 宮部みゆきの「ぼんくら」とか畠山恵の「しゃばげ」シリーズとか。 今では分からない当時独特の呼び名や言い回しを巧く説明しつつ 堅苦しくなく落語を聴いてるかのような軽妙な語り口でとても読みやすい。 なので解説の落語家・立川志らくさんの意見には大いに納得致しました。 唯一予想外だったのが、結構エロエロだったことでしょうか。 なんていうか現代風では無いから気付くのが遅れるけど 考えてみると直接的な表現が多いというか。 たとえば、城下を探検中のめだか姫に絡んできた不良武士。 「おお、これは目の冥加」 「ほにほに。股ぐらに槍が生えてまいったぞ」 や、槍って・・・ 老女の諏訪の部屋から聞こえてくるセリフ。 「では天童さま、つぎはこれ。仏壇返しとやらをためしましょう」 「さあ、足はこのように。手はこうです。あれあれ、はずれてしもうた」 ちょっ・・・あんたら何してんの?? しかし仏壇返しとは随分罰アタリな名前ですね。 そのあたりだけは「しゃばげ」とかの気分で読んでると お茶吹きそうになるポイントです。 それ以外はめだか姫を筆頭にくノ一のお仙とか 冷飯食いの時羽直光とか登場人物も皆魅力的で ラストの大逆転劇も読んでてスッキリするいい話でした。 本当は時羽直光が主役の『風流冷飯伝』がシリーズ的に 先だったようで失敗したような気がしなくも無いですが まあ順次埋め合わせをして行こうと思います。 ▲
by gis-uk
| 2006-05-22 00:25
| Book
2006年 05月 18日
私的キャンペーンもとりあえず終了。
GW中のはずが大分延びてしまった・・・ 『西の善き魔女』 2~4巻 漫画・桃川春日子 原作・萩原規子 以前1巻を読んだんですが、絵が可愛すぎてイメージに合わず 挫折してました。 読む漫画が無くて、諦め半分に買ってみたら 大分自分の中で許容できるようになってたので続きも購入。 2巻までが原作の1巻「セラフィールドの少女」にあたります。 3~4巻が2巻「秘密の花園」3巻「薔薇の名前」。 結構早足かな。 とはいえ、結構押さえるところは押さえてます。 「秘密の花園」の見所はやっぱりあのキスシーンでしょう。 っていうかフィリエルのあのセリフ。 「どこで覚えたの?こんな事・・・」 漫画で読んでも吹き出しました。 開口一番出てくるのがコレだからなあ。 いやいいよ。フィリエルはいいよ。 彼女はあんまり特徴らしい特徴が無い人ですが ここ一番ってときに見せる表情にはハッとさせられます。 そして最初から最後まで変わらないちょっとズレた愛情感覚の 持ち主なところがとてもツボです。 3巻では作者(漫画家)のお気に入りらしいレアンドラが登場しましたが あまりにケバすぎてちょっとイメージと違ったかな。 色っぽいけどサッパリしてるって印象があったから。 ヴィンセントは特に問題無し。 問題あるのはイグレイン。 すいません。気持ち悪過ぎです。 どう見ても男顔なのにレオタード(っぽい格好)はキツいよ。 入浴シーンまであるし・・・そんなサービスはいらない。 ルーンのすっぽんぽんシーンもサービスかといぶかりましたが 原作どおりでした。イグレインの入浴シーンも。 小説だとそんなとこまで気にしないからな。 エディリーンと博士の逃亡シーンはトキメキました。 ディー博士が手にキスとかするようなタイプだとは思ってなかった。 4巻あたりから絵が大人っぽくなってきました。 このくらいがちょうどいいかな。 瞳を片方だけ白っぽく描くのに最初は違和感がありましたが 大分慣れました。 あと16話の冒頭にミュシャの匂いを感じましたな。 少女漫画家は影響受けてる人が多いですね。 私も大好きですけれども。 4巻の終わりでついにルーンが居なくなります。 フィリエルがかけおちを持ちかけるのは ちょっとニュアンスが違うなあと思いましたが。 そんなことしたら皆に迷惑掛けるじゃないか。 4月からアニメが始まりましたが そっちはどうなんでしょう。 公式ページを見てみたら お城なんかはすごく気合入れて描いてる感じでしたが 登場人物の目は皆ギョロギョロしててちょっと気持ち悪い上 1巻が2話ペースで進んでる様子。 なんかどうも失敗臭が感じられるのは気のせいなんでしょうか・・・ しかもルーンが笑ってる絵が多くて違和感。 あんな頻繁に笑わないと思うけどな。 レンタルされたらチェックしてみよう。 ▲
by gis-uk
| 2006-05-18 01:01
| Comic
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