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2007年 06月 07日
『人間は考えるFになる』 森博嗣 土屋賢二
お茶の水大教授・土屋賢二と 某国立大学助教授・森博嗣の対談。 噛み合っているのかいないのか。 不思議な対談だなあ。 そもそも森氏は対談とかしなさそうな印象だったので 対談本ってだけでも意外なのに、相手がまた 全然ベクトルの違う人でなんでこんな組み合わせが 生まれたのかと不思議に思えました。 弾む話もあるんですが、女性関係の話はやっぱりあってない気が。 森氏の言ってることの方が納得できて、やっぱこの人の女性像ちょっと おかしいよな、と思いました。 お茶大は女子ばっかりだし、工学部は男ばっかりだし 環境が違いすぎるのもあると思いますが。 興味深かったのは森氏の女性のコレクターはあまりいないって話。 「男の子にウルトラマンをあげると次はウルトラマンタロウを欲しがるけど 女の子に人形をあげると、人形の家や椅子や身の回りのものを欲しがる。 小さな社会をつくろうとする。早く周りを囲って安定したまとまりを作ろうとする 傾向がある。コレクションとは同系列のものをひたすら集める行為だから 女性のコレクターは少ないんじゃないか」というもの。 なるほどなあ。そう言われて見るとそんな気が。 着飾ったり、インテリアに凝ったりするのも それらも自分の周りを囲むためのものって言われるとそうだよな。 「集めること」自体に興味を持たない気がする。 「身の回りを囲む」って行為からはずれているせいなのかな。 勿論全員がそうなわけでは無いですが、傾向としてありえる気がします。 森氏のこの言葉を受けて土屋教授は 「たしかに女は、どこまでも都合のいい環境を整えようとします。 男も都合のいい方に改造しようとします(笑)。」 とまた微妙な発言をしますが 「それはちょっとどうか知りませんけれども。 でも、女性だからというよりは、そういう風に教育されているのです。」 とあっさり流されてました。 この対談、何回したものをまとめているんですが、その場所が お茶大の研究室、森博嗣邸、高級料亭、某超高層ビルVIPルーム ディズニーランドと色んなところでしていたらしい。 おっさん2人でディズニーランドかあ・・・となんだか笑える。 (実際には編集者もいたんでしょうが。)どこで喋っても一緒じゃないのかな。 後半に土屋教授の書いたミステリーが載っているんですが、 いつもの土屋節を聞かせたエッセイに謎を盛り込んだ格好で割と面白かった。 最後に対談の感想をお2人がそれぞれ語ってますが、森氏の 「~土屋先生のお話はまったく揺るぎなく常に1本筋が通っている (1本しか通っていない)ことが印象的だった。」 「まだこの話をしているのか、よくぞここまで引っ張るな、というくらい 首尾一貫している。なんというのか、器用貧乏の反対と言うのか、 八方美人の対偶というのか、国宝級に素敵である。」 忌憚無い意見に笑ってしまいました。 異色対談としても興味深かったですが、森ミステリィのタイトルのつけ方とか 小説の書き方とか、森氏の知られざる一面が見れたのが面白かったです。
by gis-uk
| 2007-06-07 00:46
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