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2007年 04月 27日
『太陽の塔』 森見登美彦
「京都の女子学生は京大生が奪って行く」という 友人の言葉を都市伝説としか思えなかった「私」にも 水尾さんという彼女が出来た。 彼女は知的で、可愛く、奇想天外で、支離滅裂で、 猫そっくりで、やや眠りをむさぼり過ぎる実に 魅力のある人間だった。 ところが・・・ 「彼女はあろうことか、この私を袖にしたのである。」 それでも「私」は、「水尾さん研究」を続ける。 クリスマスファシズムの嵐が吹き荒れる12月、 水尾さんの知り合いを名乗る男から 尾行をやめるように言われ・・・ 「メッタ斬り」で話に出てきて興味を持ったものの覚えにくい名前に すっかり忘却しておりましたが 『夜は短し歩けよ乙女』が話題になってようやく思い出しました。 『夜は~』は装丁の可愛さにノックアウトされて即買いだったんですが やっぱり出版順に読むべきだと思い、『太陽の塔』も購入。 しっかしこの表紙でこの中身、反則だよなあ・・・ 改めて装丁は大事だと思いますねえ。 「太陽の塔」と言えば、クレヨンしんちゃんの「大人帝国」で その存在を知ったくらいですが、相当エキセントリックな代物のようですね。 「太陽の塔」に心を傾ける水尾さん、水尾さんを追いかける「私」 共に水尾さんを追い「私」まで追ってしまう遠藤くん。 何だこのカオスな3人。 とにかく「私」の一人称が愉快で読みながらニヤニヤニヤニヤしすぎます。 地の文が面白いとどこ読んでも面白いので嬉しいです。 読み返してもすぐニヤニヤしてしまう。 「私」以外の登場人物も皆変人で誰が出てきても面白い。 植村嬢とか飾磨くんとか高藪くんとか素敵過ぎ。 またネーミングのセンスも大変素敵です。 「ゴキブリキューブ」とか「ええじゃないか騒動」とか。 一度聞いたら忘れられませんよ。 ラストの「ええじゃないか騒動」、阿呆らしいのになんとなく 心がほんわかしてしまいました。 読了後、『四畳半神話大系』も『新釈 走れメロス 他四篇』も購入し、 氏のブログも完読。 『走れメロス』の元ネタをチェックしておくために森鴎外も買いました。 「走れメロス」と「山月記」と「藪の中」は読んだ事あるので。 坂口安吾は目当てのものが本屋に無かった。 近いうちには手に入れます。 そんなこんなで登美彦氏、最近の大注目です。 サイン会はちょっと行きたかった・・・
by gis-uk
| 2007-04-27 00:42
| Book
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