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2006年 11月 29日
『毒入りチョコレート事件』 アントニイ・バークリー
知り合いから貰ったチョコレートを食べた夫妻のうち 妻が死亡し、夫が命をとりとめた。 チョコレートは知人が菓子メーカーから 送られた試供品だったがメーカーに 心当たりは無いと言う。 毒入りチョコレートは誰を狙ったものだったのか? 犯罪研究会のメンバー6人が それぞれの視点から犯人を推理する。 これ読んでてどっかで見たことあるなあーって 気がしたんですが思い出せない。 チョコレートの箱が2重になってて・・・とか その辺のディティールに覚えがあるんだけど。 読んだ事無いのは確実なので クリスティとかで似たのがあったのかなあ。 1893年生まれなのでコナン・ドイルと同じ時期ですね。 Wikipediaによれば、シャーロック・ホームズ系の名探偵が嫌いで 無礼でお喋りなロジャー・シェリンガムを誕生させたんだそうですが。 このロジャー・シェリンガムが探偵のシリーズと アンブローズ・チタウィックを探偵としたシリーズがあるそうで、 この『毒入りチョコレート事件』は多分前者なんですが アンブローズ・チタウィックも犯罪研究会の一員なので登場します。 ロジャーとは正反対のモジモジキャラです。軽くイラッときます。 弁護士や推理作家など全く職種の違う男女6人が、 人間関係や毒物の知識や入手方法、 関係人物の性格、利益を得る人物などそれぞれの視点から 事件を検証、犯人を推理します。 当たり前と言えば当たり前なんですが、 どんなに微に入り細に入り自説を語っても 正解は一人だけなんですよねー・・・ 当然5人は外す訳だ。 しかも普通に考えて正解が出るのはラスト間近でしょう。 間違ってると分かってるのに読むの面倒くせ。 ・・・となってしまいまして。 ハナからそういう小説だっていってんのに今更何言ってんだって感じですよ。 根本から否定ですよ。自分に呆れます。 字が小さくて読みにくいのもありますが。 そんな訳で5人の推理はほぼ流し読み。 サッパリ内容を覚えてません。 最後の方で結構などんでん返しがあったんですが 驚きようがありませんでした。 最後の真相もふーんとしか。 登場人物に魅力のある人物がいなかったのも敗因のひとつか。 まあ6パターンも説を作るのは大変だったと思いますが こんなに解釈の可能性があるならどれが正解でも驚かないよなあ。 名探偵モノではいつもひとつの可能性だけを突きつけられて それを疑う事をしないから、そういう意味ではやっぱり画期的と言えるかな。 全員の推理が出揃って最後にその中から正解が発表されるって 仕組みならもうちょっとしっかり読んだかもしれない。今更ですが。
by gis-uk
| 2006-11-29 00:16
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