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2006年 01月 24日
『ラストホープ』 浅暮 三文
『ダブ(エ)ストン街道』が大好きで他の作品も読んでみたいと思いつつもなかなかこの人の本売ってないんですね。 ノベルスは買わない主義なので。 ようやく見つけたこの一冊。 文字が小さいので苦労しました。 泥棒家業から足を洗い小さな釣具屋「ラストホープ」を経営する東堂と刈部。 ある日店に「病床の父に山女魚を食べさせたいので釣ってほしい」との依頼の ファックスが届く。禁猟期をおして釣りに出かけ、無事釣り上げられたものの 何者かに襲撃され魚を奪われてしまう。 ファックスの主に疑惑を持った二人は送り元を調べ始めるが、 いつのまにか時効間近の一億円争奪戦に巻き込まれて・・・ 前半は掴めない事件の全体像と未知の登場人物に混乱して なかなか読み進めなかったけど、後半は割とテンポよく読めました。 釣りの専門用語も沢山出てきて知識のない私は結構いっぱいいっぱいでしたが。 初めは『ダブ(エ)ストン街道』とは全然雰囲気が違う気がしてましたが 人をくったような展開と登場人物のすっとぼけっぷりは やっぱりこの作者ならではだと感じました。 表紙は3人組のイラストですが実は3人組が3組出てきてすったもんだ するんですよ。そりゃー混乱するっちゅうねん。 でもやっぱり一際心を奪われるのは黄色いアイツですよ。 やべー可愛い。クェック。 事の真相とその後の展開もなんとも憎めないいい終わり方で 温泉に浸かってまったりしたくなりました。
by gis-uk
| 2006-01-24 23:50
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