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2005年 11月 27日
水域 椎名誠 読了。
水に覆われた世界で、不気味な生物に怯えたり、流れが止まって難儀したり、 ときに人と出会ったりしながら、漂い続けるハルの物語。 思ったことも気に入ったことも全て解説にあって もう何も言う事は無いって感じなんですが。 水浸しの世界の説明も無く、目的も無い ただひたすら漂い続ける「過程」の話。 大きな事件も無く淡々としてるので退屈に感じる人もいるかも しれないけど私はこのなんとも言えない無常感、虚無感が気に入ったので 読んでるだけで、この雰囲気に浸ってるだけで楽しかったです。 不安定な水の上で、水や食べ物の確保、外敵への恐怖に怯えながら たった一人で漂うなんて自分にはとても出来ない。 足元にしっかり踏みしめられる地面があるのって素晴らしいなと思いました。 解説にもあったけど、魚や植物の名前がとても魅力的。 乱歯と書いてカミツキウオ、擬態藻と書いてダマシグサ、 浮根塊と書いてネッコダマ。 詳しい説明があるわけではないのにどんな生き物かなんとなく想像できる 特徴をよく掴んだネーミングだと思います。 あだ名をつけるのが上手い人っていますけど椎名さんもそんな子供だったんじゃ ないかと考えてしまいました。 他にもうっかり脚を突っ込むと瞬時に酸で溶かしてしまう危険な生き物のサキヌマドクタラシや、ミズネコ、イトダマシ、トビハネモ、ツノマワシ、ノキリ虫、分怒奔流、鬼曳船などなど 字面だけで楽しめる言葉が沢山出てきました。 ラストで出会った少年と一緒に行動することで、旅がどんな風に変化するのか気になりました。
by gis-uk
| 2005-11-27 11:40
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