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2008年 05月 02日
『燃えよ剣』 上下巻 司馬遼太郎
冒頭しばらく夜這いの話が続き、朝の通勤電車の 中で微妙な気持ちになりました。 神社で女の子引っ張って、にゃんにゃん。 女の子の家に忍び込んで、にゃんにゃん。 どう見ても強姦です。 女の子がよくそれで黙ってるなと思うところですが 神聖な儀式と考えられていたから、何されても 声出してはいけないんだそうな。大変だな。 男女くんずほぐれつ酒池肉林の様子は まさに「花園メリーゴーランド」の世界。 最初の方は、「銀魂」の絵が連想されたんですが やっぱり随分と印象が違うので、読んでいくうちに オリジナルなイメージになっていきました。土方は特に。 沖田とか、近藤さんはイメージ近いかな。 沖田と土方のやり取りが温かくて好きでした。 土方が下手な俳句を披露するところとか。 土方って尊王だの何だのの思想は無くて、 ただ新撰組という組織を作り上げて そのために生きて死んでいった人なんですね。 皆が皆、どっちかの考え方で喧々囂々していた中で 最後までその立ち位置にいたっていうのはやっぱり異色な感じ。 読み終わっても土方がものすごく好きって気持ちにはならないけど 自分の道を突っ走った男だなあと圧倒されました。 お雪さんとの恋も切なかった。 第15代将軍徳川慶喜なんですが、つい最近まで「けいき」って読んでました。 「よしのぶ」なんですね。普通に恥ずかしい。 友達と話しててツっこまれた。 利家も「りけ」ってつい読んじゃう。 まあそんな間違いをするくらいですから、日本史の授業すら遠い記憶の彼方。 なのに歴史上の出来事は知ってて当然的に 説明をスルーされるので結構戸惑いました。 この日は大政奉還だった。 みたいな。 え?それってなんだっけ?みたいな。 ネットで確認しつつ読みましたよ。 勤王とか尊王とか似た意味でも言葉が色々あって 途中訳が分からなくなったり。 攘夷は天皇派、土方達は将軍派。 って事でOK? なんだかちょんまげ結っていた人と、洋服着てる人が 同時代に存在することが不思議な感じがしてしまう。 新撰組を追う春日の乗組員の中に東郷平八郎がいたことも。 ああ同時代に生きた人なのかと。 別の出来事で知っている人が出てきたりすると それぞれの出来事が繋がる頭の中の歴史パズルのピースが埋まる感じ。 前半は勢いが良く、楽しいけど後半になると 風向きが悪くなり、読んでるのもちょっと辛い。 でも歴史モノはムズかしいと敬遠してましたが 意外と読みやすく楽しかった。それでも読了に一月かかってますが。 『竜馬がゆく』も良いですが、身近に池波正太郎好きが多いので 今度はそれに挑戦してみようかと思います。
by gis-uk
| 2008-05-02 01:52
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