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2007年 06月 24日
『”文学少女”と飢え渇く幽霊』 野村美月
物語を食べちゃうくらい愛してる遠子先輩のために 毎日おやつを書き続ける井上心葉。 ある日文芸部の「恋の相談ポスト」に入れられた 不気味な言葉と数字を書いた紙片。 怒った遠子先輩は、犯人探しを始める。 夜中の学校に潜み、差出人を見つけるものの その少女は謎の言葉を残して去っていく。 「文学少女」の2作目。 今回は「嵐が丘」が下敷きとなったドロドロの愛憎劇。 「嵐が丘」は読んだ事が無かったんでこんな話だったのかと驚いたり。 自分の中では「風と共に去りぬ」とごっちゃになっていた。 「死にたがり」の「人間失格」に比べると、随分マイナーなものを 選んだなーって感じですね。 遠子先輩は人間なのか?というのが気になってしょうがないんですが 今回は先輩の家庭環境が明らかになりました。 弟分の流人はたいそうなスケコマシで遠子先輩に説教されてます。 その若さで普通の男が厄介だなと敬遠するタイプの女が好みだなんて 変わってますね。長生き出来なさそう。 琴吹さんは相変わらず見事なツンデレっぷりで、初のデレ解禁かと 思いきや、空気読めない女どもに台無しにされてました。 若干変態気味の麻貴先輩が、今回は結構重要な役割を占めていました。 裏ボスって感じだなあ、この人。お家がらみで色々あるみたいですね。 「嵐が丘」を下敷きにしたこのお話は、激しく狂ったように 疾走して終わったという感じ。 救いが無くて、後味はあまりよくありません。 ちょっと鬱な気持ちになりました。 遠子先輩と心葉の普通の生活がほのぼのしているだけに こういう劇的で鬱な話はどうもそぐなわない感じがしました。 1巻のときも少し感じましたが。 いっそ全編ほのぼのな短編集があればいーのにと思ったり。 それでも4冊目の「オペラ座の怪人」をモチーフにした「穢名の天使」は どーしても読みたいのでそこまでは読み続けたいと思います。
by gis-uk
| 2007-06-24 00:56
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