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2007年 06月 05日
「スパイラル 推理の絆」1~3巻 原作:城平京 画:水野英多
前回これと間違えて「ヴァンパイア十字界」を 買ってしまいましたが今度こそ本命を。 名探偵と呼ばれた兄が失踪して2年。 彼は最後に「ブレード・チルドレンを追う」と言い残していた。 天才だった兄に引け目を感じていた鳴海歩は学校で起きた 女生徒の墜落現場に居合わせ犯人扱いされてしまう。 情報通の新聞部部長・結崎ひよのの力を借り 事件を解決に導くが、兄の追っていたブレード・チルドレンが 絡んでいたことが分かる。 いくつかの事件に関わっていくうちに、歩自身も ブレード・チルドレンの謎に巻き込まれていく。 最初の方はいたって普通の推理モノという感じ。 いやそれ無理あるだろってトリックでイマイチ 感心しなかったんですが、話が進むにつれて ブレード・チルドレンが徐々に姿を現し、彼らとの 勝負ものっぽくなってきました。 3巻の理緒との心理バトルはなかなか面白かった。 「ヴァンパイア十字界」と比べると絵柄も綺麗で 安定しています。 ただ歩の髪型はどうかと思うけどな。 ああいう触覚みたいのどうも受け付けなくて CLANNADとかラブひなとかダメな部類。 あと普通の世界での超ロンゲの男とか。 虚構でも許せる許せないのラインがあるようで そこに接触するんでしょう、きっと。 遊戯王とかは問答無用で却下です。 それはともかく、兄と比較して自分に自信を持てない歩が それを越えられるかどうかが話の鍵なのかなと いう気がします。 ヒロイン役のひよのちゃんは、普通に可愛い子ですが 見た目によらず度胸のある子で、3巻末の理緒バトルでは 歩に出来なかったことをやってのけて、感心しました。 一歩間違えれば死んじゃうので馬鹿と紙一重な気もしますが。 巻末には原作の城平さんのあとがきも載っているんですが デビュー作「名探偵に薔薇を」に触れて 「そりゃもう、笑っちゃうくらい売れてないんですよ。いや、ほんとに。」 とあり、売れてないんだ・・・と不憫に思ってしまいました。 「すっごくほめてくださる方がいるかと思えば親の仇のようにけなす人もいますし。」 のくだりには納得。賛否両論だろうなあ、あれは。 「スパイラル」から「名探偵に薔薇を」を手に取る人がいるのか分かりませんが 私の様に「名探偵に薔薇を」→「スパイラル」は少ないのかもしれないと思いました。 でもこの「スパイラル」、アニメ化したせいかすっごい売れてるんですよね。 2000年に発売した1巻で36刷ってすごいよな? 3巻まで読んだ時点では面白いけどそんな売れる中身のようには 思えまなかったんですが。これから? まあ「名探偵」が売れなくても結果的にこっちが馬鹿売れしたので 良かったですね。 アニメは第1話をちょっとだけ観ましたが、キャラクターの造形や 内容が結構変わっているようで微妙そうに思えました。 ちなみにカバー外すとおまけの4コマがありました。 今の時点ではなんとも言えないのでもう2、3冊読んでみようと思います。
by gis-uk
| 2007-06-05 01:11
| Comic
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