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2006年 11月 15日
『終わるデイ・バイ・デイ―フルメタル・パニック!』 上下巻 賀東招二
前回トゥアハー・デ・ダナンを危機に陥れた 裏切り者を追ってシチリアでドンパチやるウルズチーム。 日常に戻りテストや床屋デビュー失敗に 勤しんでいた宗介に突然の撤退命令。 本日一五〇〇時(GMT)以降、 チドリ・カナメとの接触を禁じる。 宗介は信頼してると言ったかなめ。 かなめの側で安らぎを感じていた宗介。 急すぎる別れに宗介は納得することができない。 そうして別れの言葉も告げないまま、東京を後にした宗介だったが 何も知らないかなめはからっぽになった部屋で立ち尽くす・・・ もうね、いろんな事があまりに突然で見てられん。 上巻は誰も彼もが何かしらイライラしてるし空気が停滞した感じだ。 まあそれだけにかなめちゃんの底力には圧倒されました。 かなめちゃんが野外でパンツでキャーですよ。 白薔薇の君、みたいな彼もトンチキな事ぬかしますしね。 宗介への気持ちを認め彼に会いにいこうと決意するかなめちゃん、 それはいいんですがさらっとトンデモ無い発言をしています。 やさしく声をかけて、『ね、キスしよ』って言うだけでよかったのに。 相手が断らない前提なのかよ。 実際こう言っていたら宗介がなんと答えたのかと考えると なかなか興味深いですが。まあ、「人工呼吸」だからなあ。 異常に前向きなかなめに対して、どん底の宗介は命令を無視して 単独行動の上、飲酒。スゴイ堕ちっぷりです。 死に掛けの宿敵からかなめの死を吹き込まれ正に底辺。 そんな宗介のピンチを救ったのは力ずくで会いに来たかなめちゃん。 ケツを叩かれ、アーバレストで敵をやっつけた宗介はそのまま日本に戻る。 《ミスリル》との契約を変更し自らの意思でかなめの側にいることを選んだ。 これは大きいよなあ。 言われるままに命令を聞いてきた彼が初めて組織に背いたんだから。 最初に比べると随分内面が変化したんだなあ。 これでもう「任務だ」と言い訳することも出来なくなったわけで 今までの楽しかったやり取りなんかが無くなってしまうのかと思うと 寂しいところではありますが、いつまでも変わらない関係ってのも どうかと思うし、タイミングとしても潔かったかなあと思います。 まあハルヒで言えば『消失』って感じか。 学園ラブコメの方はそんなに変化無い様なので とりあえずほっとしました。 アニメのThe Second Raidはこれが元になってますが 原作を大きく変えてるとはいえ、やっぱり全体的に鬱な内容なので 観ていてなんとなく鬱になります。
by gis-uk
| 2006-11-15 01:21
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