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2006年 10月 25日
『親不孝通りディテクティブ』 北森鴻
博多長浜で屋台を営むテッキ(鴨志田鉄樹)と 結婚相談所の調査員キュータ(根岸球太)、 通称「カモネギコンビ」が持ち込まれたり 巻き込まれたりして事件解決に奔走する ハードボイルド・ストーリー。 ちょっと前本屋で「北森鴻フェア」を盛んにやっていて 不思議に思ってたんですが・・・ 賞をとったという訳でも無い(多分)のに何故こんな大プッシュなのかと。 熱烈ファンの書店員でもいたのかしら? そんな傑作!!って感じの作品も無かったように思うんだけど。 一昨年あたりに『花の下にて春死なむ』を読んだっきりでしたが タイトルに惹かれて気になってた『親不孝ディテクティブ』が 文庫化してたので買ってみました。 博多で屋台、売ってるのはおでん、ラーメン。そしてカクテル。 すごいしっちゃかめっちゃか感を感じますがいいのかコレ。 店主のテッキは東京の大学で哲学を学び、何年か姿を消した後 戻ってきて屋台を始めた謎の男。 相棒はバリバリ博多弁なのに標準語。 彼の存在がハードボイルド全開です。 相方のキュータは高校時代の恩師の営む結婚相談所で働いているものの、 さぼりがちな上、給料前借り常習犯、トンチキな推理で突っ走り あからさまなハニートラップに見事に引っかかる明るい馬鹿。 こいつが馬鹿過ぎて、テッキの聡明感、ハードボイルド感が なおさら強調されテッキは常にモテまくり。 「俺は同じ女と二度寝ない」 とか言い出しそうなヤリチンっぷりです。 この二人の差が激しすぎて正直何だかなあ・・・と。 なんかキュータ相棒なのにかませ犬?って感じですよ。 こんな馬鹿にしなくてもよかったのに。 いう事なす事馬鹿過ぎて本当ウザいキュータですが 方言全般が好きなので博多弁は読んでて楽しい。 「どげんしたと?」 「なんばいうとっとかあ!オレがおるけん、若い女の客ば 掴めとろうが。アルバイト代払うてもらいたかあ」 「そげんこつば、なして早くオレ達に話さんとや」 イイネイイネー。 「動物のお医者さん」で二階堂が九州行ってとまどう話がありましたが それを思い出してまた楽しい気分に。ツルヌルのポメラニアンは衝撃的でした。 キュータの高いテンションでノリがいい事はいいんですが 事件自体は大分鬱なものが多い。 あと半端な終わり方をするので消化不良気味。 ラストのあの人の失踪には、そこまでしなくてもな・・・と軽く引きました。
by gis-uk
| 2006-10-25 00:28
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