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2005年 12月 25日
『秋の花』 北村薫
女子高生が文化祭の準備の最中に屋上から転落死した。 幼なじみの利恵は日に日に憔悴していく。 母校の後輩を助けようと「私」は、事件を調べはじめるが・・・ 「空飛ぶ馬」「夜の蝉」に続く3作目。 いつもどおり短編集だと思ってたらいつまでも終わらないまま 一冊読み終わってしまった。長編だったんだな。 シリーズ初めての人の死ぬ話。 「私」が随分大人っぽくなった気がした。 後輩と接してたせいかもしれないけど。 なんとも哀しい話だなあ・・・ ラストのお母さんの一言がとても厳かなものに感じた。 真相が分かっても、全てが解決するわけじゃないないんだよな・・・ これからも皆が色んな割り切れない真相を背負って生きていかなければ いけないんだって分かってしまうもの哀しいラストでした。 『もうおうちにかえりましょう』 穂村弘 サラリーマンで詩人である著者のエッセイ集第2弾。 第1弾が『世界音痴』。本当は順番に読みたかったんだけど 見つからなかった・・・ 以前参加してた本の掲示板で絶賛されてる方がいてとても読んでみたかった。 あーダメだすごい笑った。腹筋が痛い。 このダメっぷりにとても共感してしまったけど、あんまりそれを他人に知られたくない感じだ。 「北斗七星の男」男友達の部屋で「いいもの見せてあげるよ」って突然電気を消されてビビったり、「マイナス星人」でラブホテルという必ずもう一人がいるような場所で「そこにいたの?」って相手にビックリされる影の薄さだったり。 「ボーリング砂漠」ではストライクを出したらどういうリアクションをしたらいいんだろうって悩んだり。 個人的に分かるなあと思ったのは「「未来」の奴隷」。 日曜の夕方は次の日の月曜日を思って気が重くなるんだけど、だんだんそれが前倒しに なってきて日曜日の朝から憂鬱になるらしい。うん分かるなあ。 気が早いと土曜の夜から憂鬱になるよね。 「マイナス星人」では高校生のときパスの練習で2人一組を組まされるのが苦痛だったという話も。これもすごい分かる。 小学生のときサッカーの試合をするのにそれぞれのリーダーが 自分の好きな人間を選んでいくというシステムの中で、一番最後まで残るという 屈辱的な出来事を思い出して鬱になった。 あれは本当いじめを助長するんじゃないかと思うよ。 「他人に知られたくない」というのはそういう自分の暗い過去に共感するからなんだろうな。 他になるほどなあと思ったのは「恐怖的瞬間」。 吉野朔実さんがふいに長年の男友達から迫られるという事態に陥ったときとっさに 「あたしが悪かった」と口走ったら相手が青ざめて飛びのいたという話。 その話を聞いてた男性陣は恐れおののくんだけどそれは 「あたしが悪かった」というセリフの中に 「貴方にそんなマネをさせて悪かった」という意味と「非常事態にその場を冷静に判断している」ことと「長年の友達にたいする思いやり」が含まれていること、さらに「これ以上の可能性はゼロ」だという何重もの意味が含まれているからだという。 自分を好きだといってくれた友達とその後も普通に付き合っている私は なんとも複雑な思いに駆られましたよ。 『ナルニア国ものがたり1 ライオンと魔女』 C.S.ルイス この間借りたDVDを中断して原作から読むことにしたナルニア国物語。 やっぱり名作は何年経っても面白いんだなあと実感しました。 衣装ダンスからナルニア国にやってきた4人のきょうだいたちが 国中を冬にしてしまった白い魔女をやっつけるために奮闘するお話。 ちょっと違うな。まあいいや。きょうだい達が知らないところで国の掟が あって魔女とアスランが取引したりするんですが、その昔の出来事については 今後のシリーズで明かされていく模様。 もう私はアスランのカリスマ性にすっかりやられてしまいましたよ。 アスランかっこいい!ライオン万歳! 「翻訳が微妙」という噂で躊躇してたんですが、さほど気にならなった。 ビーバーが魚を獲るときにとなえた「竹やの竹えもん」と 「巨人ごろごろ八郎太」ってネーミングはどうかと思いましたが。 それから映画でエドモンドが魔女からもらったお菓子は「トルコのゼリー」だったのに 本だとプリンになっていて、プリンがいくつも箱に入っているっていうのも変だなあと 思ってたんですけど、もともとはターキシュ・ディライトという耳慣れないお菓子だったので プリンに置き換えたんだそうです。 あとDVDを見たとき「エドモンドは卑しい」とか散々なことを書きましたが あれは魔女の魔法のせいだったみたいです。 最後まで観ないで文句を言うのは良くないですね。
by gis-uk
| 2005-12-25 17:43
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